アメリカ東海岸と言えばロブスターですが(嘘),今まで家で一匹まるごと調理したことはありませんでした.
そこで,たまたま1.5パウンドの生きたロブスターが10ドルちょっとでセールになっていたので,早速注文してみることに.
ロブスター君,我が家に到着!
殻にフジツボみたいな貝が付いちゃっていますが,このロブスター,意外に元気. 爪を上げてみたり,シャカシャカいいながらシンクの底を移動してみたり,目をクルクル回してみたり. 余りの動きっぷりに,さすがの私もちょっと引きました...
15分ほど迷った後,茹でた際にゴムの味が身に付くと困るので,とりあえず爪を留めているゴムを切って外すことに.
外した途端に,爪をチョキチョキして威嚇されるのか...と構えていましたが,麻痺してしまっているのか,爪は動かず.
ディナーの後に,あるイベントに行くことになっていたので,いつまでも躊躇しているわけにはいかず,思い切って煮立ったお湯の中へ! 月桂樹の葉とニンニクを予め入れてあったお湯に投入したら,速攻蓋をして,15分後に取り出すと...
見慣れた真っ赤の姿に変身. 正直ちょっと茹で過ぎました. 次回はもっとお湯を少なめにして,蒸す感じにしてみます. 時間は12分くらいがよかったかな?
さて,ロブスター君の寿命を数分縮めることになった原因のイベントとは...
屋外映画上映会です. 夏のNYで無数に開かれる無料イベントの一つ. このような屋外映画上映は,Bryant Parkや新しく出来たBrooklyn Bridge Parkなど,市内の色々な場所で行われるのですが,これは近所の埠頭です. しかも,この夜の上映は,私が子供の時に好きだった映画ベスト3に入る「ネバーエンディングストーリー」! 大きいスクリーンでこの映画を観たのは,初めて見た小学校低学年の時以来です. 懐かしくて,脚を蚊に刺されながらも最後まで観ました. が,子供の頃は文句なしに最高の映画だったはずが,大人になってから観ると,安っぽいハリウッドマジックが入っているな...と,原作者のミヒャエル・エンデがご立腹だったのも少し納得. 続編の2や3は,子供ながらにも目も当てられなかった駄作だったのを覚えていますが. でも,原作の本はとてもいいストーリーだと思います.
ロブスター安い!そして美味しそう!でもちょっと怖い。チョキチョキ。
お湯にいれるとキーって鳴き声をあげるって聞いたけど本当?
鍋の中で暴れてた?勇気あるね。私も食べたいけど小心者だからね。
ところでネバーエンディングストーリー懐かしいね。ミヒャエルエンデだよね。私は個人的に彼の他の作品で”モモ”っていうお話が好きだったな。ちょっと不気味な感じだけど。
ネバーエンディングストーリーは確か旦那も本で読んで好きって言ってたようなきがする。彼は映画みたことあるのかな?聞いてみようっと。
鍋に入る頃には彼もくたびれてたのか,音も立てず,暴れることもなく,なんか悲しい最期だったよ. こっちは助かったけど.
そうそう,私もモモ大好きだった! 飼ってた亀をカシオペアと名付けたくらい好きだった. 映画を観たのと本を読んだの,どっちが先だったか忘れたけど. あの映画もすごく好きだった覚えあるけど,一度劇場で観たきり.今回ネバーエンディングストーリー見に行って,ふとモモのことも思い出して調べたんだけど,アメリカでは公開されなかったんだね. だから余り知られてないみたいで,残念. DVDも売ってないし. ネバーエンディングストーリーの映画化のされ方にものすごく不服だったエンデが,同じ過ちを繰り返さないように,モモの映画化にはかなり深く関わったんだって.